真声会大阪支部 支部報発行(No.103)

「良き聴衆が育っていく活動」に取り組みましょう

 

大阪支部 支部長

 大村 益雄(1期、作曲)

あけましておめでとうございます。今年の更な るご多幸をお祈り申し上げますとともに、皆様と 手を携えて、力強く歩み続けていきたいと願って います。 大阪、中之島に1958年に建てられたフェステ ィバルホールが、50年の時を経て、一昨年の春、 新しいフェスティバルホールに建て替えられ、早 いもので、丸二年になろうとしています。大阪フ ィルは、創立者、朝比奈隆さんの時代から、私は 度々その演奏を聴く機会に恵まれています。 2003年、指揮者の大植英次さんに引き継がれ、 定期演奏会がシンフォニーホールで2日間にわた って催されるようになりました。そして、東京か らも音楽愛好者が駆けつけていると噂されるぐら い盛況を極めました。新しいフェスティバルホー ルに戻ってからも、2日間の演奏会が維持され、 ほぼ満席の聴衆を集めています。シンフォニーホ ールの客席が1700席、フェスティバルホールは 2700席ですから、確実に大フィル定演の聴衆は 増えてきています。 関西における聴衆増加は、2005年に建設され た兵庫県立芸術文化センターの運営実績に起因す るところが大きいと思います。この芸文センター が西宮に開館してから10年、オペラ公演や芸文 センター管弦楽団の定期演奏会などは、客席2000 の大ホールで、数日間にわたって開催されていま すが、チケットの入手が困難であるほど聴衆が増 えてきています。音楽監督である佐渡裕さん(京 芸29期卒)の尽力も大いに寄与し、また、芸文セ ンターから発行されているパンフレットの内容が 充実していて、広範囲なマーケティングも功を奏 して、その結果、幅広い聴衆組織が形成されるよ うになりました。音楽内容とともに、報道、情宣 活動はとても大切なことなのです。 さらに、クラシック音楽を盛んにするためには、 良き聴衆が育っていかなくてはなりません。良き 聴衆とは、聴いた音楽を心の感動として評価でき、 それを、言葉で、態度で表わし、その感動・評価 が、他の聴衆や演奏家に伝わるようにできる、ア クティブな聴衆のことだと思います。そして、次 回も友を誘って聴きに行こうと好奇心を持ち続け られる人々のことです。まず、聴衆の数を増やす ことによって、このような良き聴衆がだんだんと 育っていくのだと思います。 時あたかも、今年は真声会創設60周年、そし て大阪支部は、再発足から30周年の年に当たり ます(真声会創設から5年後に旗揚げしましたが、 一時休止)。さらに今年は、あの阪神・淡路大震 災から20年です。その上に立っての、真声会大 阪支部「ブリリアント・コンサート2015」が、 聴衆からも人気の高い「兵庫県立芸術文化センタ ー」での初の開催と決まりました。今年の「ブリ リアント・コンサート2015」を成功させるため には、素晴らしい演奏内容の実現に取り組むとと もに、これを機会に、的確な報道、情宣活動を行 い、良き聴衆を更に増やしていくための社会活動 へと、真声会大阪支部の「活動の輪」を広げてい きたいと思っています。

真声会no103

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