金森重裕(6期cl)

大阪のホール事情

2011年3月

大阪厚生年金会館は、「小泉行革」のあおりを受けて民間への売却を決め、オリックス不動産が36億円で落札して、2010年3月、42年の幕を閉じた。オリックス不動産では、買収条件であったホール部分継承のために改良工事を行って、2011年秋に再オープンする。再開するのは大ホール(2400席)のみで、もうひとつの芸術ホール(1100席)とホテル部分は取り壊し、マンションとなる。

大阪府立青少年会館は、橋下徹知事の行財政改革で廃止を決め、2009年9月、大手不動産会社「長谷工コーポレーション」が31億9千万円で落札、いまや跡形もなく更地と化し、いずれはマンションに生まれ変わるのだろう。大ホール(1200席)、プラネットホール(140席)、パブリックスペース(103㎡、60脚)と正に青少年の創造の場であったものが、44年の歴史に幕を閉じてしまった。老朽化して危険な建物の一つではあったが、建て替えるのが順当と思われたのだが…。

大阪市立森ノ宮ピロティホール(1036席、他に小ホール300席、1979年建設)は、交通至便・安価で利用率が高かったが、市の財政難から2008年3月で供用を停止して民間による賃貸を公示、「キョードー大阪」が落札した。なんと、最低入札価格の6倍近い、年間賃料5700万円(10年契約)で落札、2010年4月から再オープンしたが、これまでのように多くの市民が気軽に使えるというには程遠いものとなっている。

フェスティバルホールは、50年の歴史とともに老朽化が進み建て替えることとなって、2008年12月で閉鎖して全く新しいものがいま建設中。このほどその全容が明らかにされたが、2700席はそのまま確保され、更にゆったりと、しかも最新設備が導入されて、文化・芸術の殿堂を誇ると関係者は自慢げに。2013年春にオープン。

文責・金森重裕(6期cl

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