樋上眞生(51期pf)

『自由』

先日、交野市のいわふねホールで行われた、「東日本大震災チャリティーコンサート」(7月3日)に出演させていただきました。当日は多くの方にお越しいただき、大盛況のうちに終えたと思います。改めて日本人の支援の心の強さを感じることが出来ました。また、それと同時に個人的には、こういった機会がなければなかなか共演できることはないであろう諸先輩方とご一緒させていただき、非常に刺激的で、また大変勉強になる機会となりました。感謝の気持ちでいっぱいです。

現在、僕は講師として楽器店で子供たちと戯れながら、地元の寝屋川を中心に演奏活動も行っています。今の時代はマンションに住む方が増え、スペースの問題やご近所への迷惑など様々な事情で電子ピアノの普及がどんどん増えている気がします。事実、自分の生徒の多くが電子ピアノで練習をしてきます。そういった状況だからこそ、あまり厳しくなく、彼らには自由に楽しく、弾くことを楽しんでもらえるようレッスンでも心がけています。発表会やその他イベントへの参加も、自由に本人の意思に任せていますが、そんな折に会社から言われるのは、参加率の数字です。経営する立場からすれば、利益を求めて数字にこだわるのは当然のことです。ただ、本当の生徒達の生の声を聞いているのは講師です。イベントへの参加を求めない子供たちに強制させるようだと、それこそピアノを、音楽そのものを続けることさえも嫌がる状況が出てきてもおかしくない気がします。そういった、講師と会社との間にあるズレが、今講師として1番気になる点であります。

演奏家としてのスタンスも、同じように自由に楽しく活動させてもらっています。芸術は人の好みによって評価なんかもハッキリと分かれると思います。だからこそ、一つの答えはないので、自分のやりたいことを自由に、その舞台その舞台を楽しんで。細かいことは何もありません、僕には、それしかありません。それを常に心において、今後も活動していこうと思います。

最後に、コンサートのご案内をさせていただけると幸いです。

とき:12月25日(日) 14:00開演(予定)

場所:寝屋川市駅前 アルカスホール(今春オープンしました)

入場料:500円

曲目:プロコフィエフ  ピアノソナタ第8番

ムソルグスキー 展覧会の絵     他

問い合わせ:maodec28pf@yahoo.co.jp

自主リサイタルのため至らない点もあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。

樋上眞生(ひのうえ まお)


樋上さんのKOEを受けて追記

東日本大震災 チャリティーコンサート~七夕に祈りをこめて~

真声会の皆様にもお運び頂きました、コンサート無事に終わりました。

柴田千恵子さんよりご連絡頂きました内容を皆様へもお伝えさせて頂きたいと思います。

☆チケット売り上げ627枚(当日券123枚含)
☆チケット入場者数517
(キッズ、保護者、スタッフを入れると客席には580人位だったと思われます。)
☆義援金は660081円集まりました。交野市を通じて東北に送られます。

ご協力頂きました皆様、本当にありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。