京都市立芸大出身者による
ブリリアント・コンサート2010
~和と洋の架け橋~
- ドビュッシー: 前奏曲集 第Ⅱ巻 から〈花火〉
- ラヴェル:〈水の戯れ〉、組曲「クープランの墓」から〈メヌエット〉
- チャイコフスキー(プレトニョフ編):組曲「くるみ割り人形」作品71aから
〈アンダンテ・マエストーソ~パ・ド・ドゥ〉
ピアノ 宋 和映(55期)
● ラヴェル:5つのギリシャ民謡 (ディミトリ・カルヴォコレッシ仏訳)
「花嫁の目覚め」 「向こうの教会へ」 「私と比べられる男前はだれなんだ?」
「乳香を集める女たちの歌」 「何と楽しい!」
ソプラノ 康 瑛(31期) ピアノ 宮北昌子(31期)
● ラヴェル:ツィガーヌ
ヴァイオリン 桑原謡子(34期) ピアノ 武田佳美(34期)
● 石若雅弥(与謝野晶子 詩):海恋し、やは肌の ほか
ソプラノ 山守美由紀(48期・院18期) ピアノ 石若雅弥(50期)
● 石若雅弥(金子みすゞ 詩):大漁、つゆ、星とたんぽぽ、わたしと小鳥とすずと
ソプラノ 柴田千恵子(18期) ピアノ 石若雅弥(50期)
● 貴志康一:竹取物語
ヴァイオリン 桑原謡子(34期) ピアノ 武田佳美(34期)
● 貴志康一(貴志康一 詩):赤いかんざし
ソプラノ 康 瑛(31期) ピアノ 宮北昌子(31期)
● 三木 稔:マリンバ・スピリチュアル
マリンバ 松本真理子(15期) 打楽器 舟橋里紗、武田怜奈、岸田 麗(在学生)
※曲目は変更される場合があります。
2010年9月26日(日) 3:00 pm(2:30開場)
大丸心斎橋劇場
〔大丸心斎橋店北館14階〕
入場料:一般2,500円、学生2,000円 (当日はそれぞれ500円増、全自由席、税込み)
チケット前売:チケットぴあhttp://pia.jp/t/,0570-02-9999,サークルK・サンクスでお求め頂けます
(Pコード113-935)、真声会大阪支部
主催/真声会大阪支部06-6624-3425,090-8232-0780 http://senri-music.com/shinseikai-osaka/
後援/真声会(京都市立芸術大学音楽学部同窓会)
協賛/三木楽器(株)
出演者プロフィール
宋 和映 (Hwayoung SONGそん ふぁよん)
府立夕陽丘高等学校卒業。京都市立芸術大学音楽学部にて上野真氏に師事、首席で卒業。音楽学部賞、京都音楽協会賞を受賞。現在、同大学大学院にて野原みどり氏に師事。ヨーロッパ各地のアカデミーやマスタークラスにおいて世界的ピアニストに師事、賞賛を得る。第47回《なにわ芸術祭》にて新人賞並びに大阪府知事賞、大阪市長賞等を受賞。堺ピアノコンクール第1位、堺国際ピアノコンクール第1位など受賞多数。関西新人演奏会に出演。関西各地の主要ホールにて演奏する。ソロ・リサイタルの他ピアノデュオや室内楽、伴奏、作曲初演など精力的に演奏活動を行う。
康 瑛(Young KANG かん よん )
大阪府出身。京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業。関西二期会オペラスタジオ修了。オペラでは、水野修孝作曲「天守物語」萩、ビゼー作曲「カルメン」フラスキータ、林光作曲「おこんじょうるり」おこん、前田智子作曲「楷の木のある街」魂の声役等に出演。室内楽では、木管楽器、弦楽器、ギターとのアンサンブルでテレマンやヘンデル、現代作曲家の作品等にてソプラノソロをつとめる。邦楽では、尺八、箏とのアンサンブルで宮城道雄作曲の「秋の調べ」、W・ギーガー作曲「ふえ」、韓国民謡「海を越えたアリラン」などで共演をかさねる。また、女声4名ピアニスト1名のグループ「アンサンブルペピータ」のメンバーとして、子供たちのために音楽と詩を選び、保育園、幼稚園での公演や、大人の為の「子供の歌レクチャーコンサート」等の公演を企画・演奏する活動を続けている。関西二期会、関西音楽舞踊会議各会員。
宮北 昌子(みやきた しょうこ)
京都市立堀川高校音楽科(現・京都市立京都堀川音楽高等学校)を経て、京都市立芸術大学音楽学部ピアノ専修卒業。ザルツブルク・モーツアルテウム音楽院マスタークラスに参加、セルジオ・ペルティカローリ教授の講座を修了、修了演奏会に出演。ピアノ・ソロ、デュオ、声楽・弦・管・打楽器とのアンサンブル、伴奏で多数の演奏会に出演。ピアノを山田淳子、故岩淵洋子、故マックス・エッガー、B・ベクテレフの各氏に、チェンバロを春山操氏に師事。京都混声合唱団、男声合唱団Eleisonsピアニスト。http://shoukopiano.web.fc2.com
桑原 謡子(くわはら ようこ)
京都市立芸術大学音楽学部弦楽科卒業。在学中、定期演奏会、卒業演奏会に出演。NHK・毎日新聞社主催学生コンクール入選。京都音楽協会賞受賞、関西新人演奏会に出演する。スイスのティヴォール・ヴォルガ、フランスのパブロ・カザルスなどの著名な音楽祭に参加。関西を中心にアンサンブル、ソロ演奏会を多数開催。テレビやイベントなどにも出演、後進の育成にも力をいれており、幅広い音楽活動を行っている。
武田佳美(たけだ よしみ)
京都市立芸術大学音楽学部ピアノ科卒業。卒業演奏会、朝日推薦演奏会に出演。神戸市主催KACCコンサートオーディションに合格。CIFMニース国際音楽アカデミーに参加、ジャック・ルヴィエ教授の講座を修了。「親子で楽しいコンサート」を企画、開催。神戸世良美術館にてミュージアムコンサート、大津曳山コンサート、チャペルコンサート、たつの市童謡作詞セミナーコンサート等に毎年出演。日本キリスト教団御影教会オルガニスト。
山守美由紀(やまもり みゆき)
京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業、卒業時に音楽学部賞、京都音楽協会賞受賞。同大学院音楽研究科声楽専攻修了。第44回関西新人演奏会出演。文化庁芸術団体人材育成事業日本オペラ連盟オペラ公演『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタ役でオペラデビュー。関西二期会準会員。関西歌曲研究会会員。鈴木文江、西明美、高須礼子の各氏に師事。
柴田 千恵子(しばた ちえこ)
京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業。海外在住中、エドガルド・ジェルヴォリーニ氏にヴォイステクニックの指導を受け、プエルトリコ大学にてオペラコースの単位を取得。帰国後は日本歌曲に意欲的に取組み、コンサートに出演。現在、歌の会を主宰すると同時に、ヴォイストレーニング及びコーラスを指導。関西歌曲研究会会員。高須礼子氏に師事。
石若 雅弥(いしわか まさや)
1981年大阪府出身。京都市立芸術大学音楽学部作曲専攻卒業。これまでに委嘱作品を数多く発表するほか、個展(自作曲作品演奏会)を「いずみホール」などで4度開催し、いずれも絶賛を博している。出版楽譜は10冊以上におよび、各地の合唱団や学校で音楽教材として取り上げられている。代表作に『女声合唱とピアノのための「こころの色」』、『混声合唱組曲「君死にたまふことなかれ」』、懐かしい日本の歌を新たにアレンジした「移りゆく季節」(以上、カワイ出版)、金子みすゞの作品に作曲した「少女のまなざし」(マザーアース出版)、大阪府合唱祭のテーマソング「大阪府合唱祭のうた」などがある。また、CDも次々とリリースしている。現在は作曲活動の傍ら、合唱団や弦楽合奏団の指揮、ピアノ共演、コンクール審査員なども務めている。
松本 真理子(まつもと まりこ)
奈良県立郡山高校から京都市立音大(現芸大)に進み、同専攻科マリンバ専攻を首席で修了。大阪でのデビューリサイタル後、全国労音主催独奏会や日本フィル、大阪フィル、京響等オーケストラとの共演、国内外で数多くの演奏活動を展開してきた。88年奈良新聞文化賞受賞。人間性溢れるひたむきな演奏活動がマスメディアにも注目されてたびたび採り上げられたほか、奈良県教委制作の教材ビデオ「夢を求めて」に採用され、子どもたちに『夢はかなう』と呼びかけて話題となる。「ひかり園」の音楽指導、奈良県教育委員を8年(この間委員長も務める)は注目されるところ。マリンバをいっそう広めるために、演奏活動のほかマリコマリンバスタジオを主宰、多くの門下生を育て、幾多の奏者を輩出している。やまと郡山城ホール企画アドバイザー、大阪芸術大学演奏学科非常勤講師などを務める。関西音楽舞踊会議会員。http://www.marikomarimba.com
コンサートに臨むひとこと
宋 和映
この度初めてブリリアントコンサートに出演させていただくことになり、大変嬉しく光栄に思っております。真声会大阪支部が定期的に行っているコンサートということで、先輩方が築いてこられた道筋に、一つの脈動がつたないながらも調和し、新たな彩りを加えることが出来れば幸いです。今回は、私が今春から大学院で研究しているラヴェルの作品と、その前後に、同じく近代フランスの巨匠ドビュッシーの独自で当時革新的であったピアノ曲、ラヴェルと同じく単純な素材を用いたチャイコフスキーのロマンティック・バレエの名曲のピアノ編曲と、演奏効果の高い作品を並べ、聴きやすい順にまとめてみました。それぞれに違ったピアノ技法と多様に異なる風合いを楽しんでいただきたいと思います。
康 瑛
『5つのギリシャ民謡』は、キオス島の民謡のフランス語訳に、ラヴェルがピアノ伴奏をつけたもので、ヨーロッパとイスラムの文化の狭間の土着の民謡が、ラヴェルの感性を透すとこうなるのかという驚きを楽しめる作品です。
一方『赤いかんざし』は、貴志康一が、作詩作曲し、自身の生まれ育った日本の伝統文化や風俗をヨーロッパの音楽を用いて表現した、劇的な歌曲で、貴志康一の多様で深い才能を感じます。ラヴェルと貴志は没年が同じ1937年です。今回のコンサートのサブタイトル『和と洋の架け橋』、世界がどんどん近くなって行く今、それぞれの文化を尊重し、融け合う事もまた良いなと音楽を通して感じてもらえるように、願いを込めて演奏したいと思います。
桑原謡子
今年初めて参加した支部総会でブリリアントコンサートのことをお聞きいたしました。自分一人では実現できない多彩な曲目といい、人が集まる最高の場所といい、とても魅力的だと思って、出演させていただくことを決めました。
他のすばらしい演奏者の方と、このように素敵なコンサートに共演できることは、非常にありがたく嬉しい限りです。反面、卒業時に出演して以来、20年ぶりということもあり、緊張しています。
今回のコンサートで弦楽器は、私一人ですので、聴きにきていただいた皆様にヴァイオリンの音色の魅力を少しでもお伝えできるよう、また、本コンサートの開催に対して、いろいろとお世話いただいた方々へ感謝を込めて演奏したいと思います。
宮北 昌子
久しぶりに芸大に行ったら、キャンパスにある木々が太く、立派になっている事に驚きました。入学した時、まだ左京区岡崎から沓掛に移転して、5年も経っていなかったのです。それから、20年以上も経っているのですから、木々も大きくなることでしょう。思えば卒業してからそれだけの間、自分自身も色々な経験をしながらも、いつも音楽は身近にあり、またそうであるように努めてきたつもりです。そして、私の中の音楽の木は、芸大のキャンパスの木々のように太く、逞しくなってきたのでしょうか?自分では全くわからない事です。ただ、そうあって欲しいと望みつつ、今回Ravelと貴志康一に取り組んでいます。
山守美由紀
今回、ブリリアントコンサート出演の機会をいただけて、とても光栄に思っております。演奏させていただく作品は、後輩にあたる石若雅弥さんの、与謝野晶子の詩歌による歌曲です。作曲家の方と直接接しながら演奏させていただけることは、とても貴重な機会だと思いますので、とても楽しみです。作品のイメージをしっかり受け取って、石若さんの曲を通して与謝野晶子の世界が皆様に伝わるような演奏ができればと思います。
柴田千恵子
日本人として生まれ、日本で育ち……でも声楽の勉強を始めて以来、日本の曲をあまり歌っていない事を、長い海外生活の中でひしひしと感じました。やはり日本語で日本人の心を表現したいと思っている時に、私の心に強く響いたのが今回の[金子みすゞ]の詩でありそれを曲にした石若雅弥さんの作品でした。宇宙の全ての命と見えないものにも注ぐ愛情を感じる金子みすゞの詩には、人間中心の現代において深く考えさせられる物が有ります。約100年前に金子みすゞが詩に込めた心を、年代を超え同窓生でもある現在の若きホープ石若雅弥さんの旋律に乗せ、ご本人と共演出来ます事を嬉しく思っております。

